演歌の女王 DVD-BOX
このドラマ、教室の女王の続編と思って見ると失望します。まったく新しいタイプのいわゆる「実験映画」です。一見すると、かなり退屈めの、どっかでみたようなコメディドラマですが。。。一皮むくと、マルチストーリー、マルチエンディングの世界が広がります。見方によって死んだはずの人が生きていたり、生きていたと思ったら死んでいたり、男の子だと思ったら女の子だったり、不倫、殺人が満載かと思うと、ラブロマンスがあったり、ホラーな展開からスピリチャル展開まで。ドラマ内に仕掛けられた細工に気づくたびに、何度でも繰り返し見たくなりますので、レンタルではなく、DVDの購入をお勧めします。(どのような細工があるか全然わからない方は、最終幕雪山でのひまわりのバッグが消えていることや、第8幕でヒトシが毒薬を注射器に詰める場面の左手が若い女性の手になっている点に注目してください。)
FAKIN' POP
久し振りのアルバムリリースの平井堅(前回ベストアルバムだったため)
10曲はタイアップのため聞いたことあるなとちょっとベストアルバムな印象です。
楽しい、さみしい、切ない、うれしい。さまざまな表情の曲が入ってます。
ぬくもりを感じます、
最初のPOP STARで楽しくスタートして、しっとりと感謝の気持ちがいっぱいの写真まで、
物語のようなアルバム。
大人たちが集うバーで聞いているようなスマートなアルバムです。
そして、遊び心もあるのが、素敵です。
君の好きなとこ
この歌、すごく素敵ですね!。
こそばゆくって、切なくって、胸がキュンとするくらい、愛しい感じがする歌で、今のところ一番のお気に入りです♪。
心地よくて、何回でも聞きたくなりますよ。
「君の好きなとこなら 星の数ほどあるのに 1つも言葉に出来なくて」というところは、特に大好きで、何故か涙ぐんでしまうくらいです。
徒花図鑑 齋藤芽生作品集
齋藤芽生さんは、東京芸術大学美術学部油画科常勤講師(女性初)という肩書を持つ画家です。今時、「女性初」という閉鎖的ともいえる「職場」があったことに驚きましたが、この作品集には良い意味で驚かされてばかりでした。
ある美術展で齋藤さんの作品と出会い、その風変わりで他に類をみない作風に惹かれました。偶然、彼女の最初の作品集と出会えたのは僥倖で、心おきなく彼女の描きたかった世界に没頭することができました。
あとがきに、作者のコメントがあり、本書の特徴を見事に言い表していましたので引用します。「『徒花図鑑』は、私が思いつくままに空想を働かせ、それら空想のものたちがこの世に存在するかのように図像で網羅した、架空の博物誌です。」とありました。
例えば23ページの「毛玉鶏頭」の筆者の説明では、「毛玉だらけの鶏頭。擦り切れたセーター姿の無精な女の家に咲く。」として表されていました。まさしく見たことのない鶏頭でした。豊かな発想と現代的な感覚、風刺や皮肉のスパイスも強烈で、それを具象化できる力量のある作家です。非凡さはページを繰るごとに感じますし、彼女の作品展を実際に見たいと思わせる魅力が伝わってきました。
本書のテーマです。花(徒花図鑑、徒花園、毒花図鑑)、窓(晒野団地入居案内、晒野団地四畳半詣)、旅(地霊に宿られた花輪、名もなき東京人のための花輪、瑣事鑑、密愛村)。
現代最高の美術評論家であり大原美術館館長の高階秀爾氏の「鮮烈な詩情の世界」は是非お読みください。齋藤さんの作品の特徴を見事に捉えた解説でした。
茨城大学教授の小泉晋弥氏の「齋藤芽生の花・窓・旅の行方」も実に参考になりました。審美眼をもつ批評家の鋭い視線が作品に注がれた瞬間、見えていないものが見えたようです。また帯の推薦が大竹伸朗氏、山下裕二氏ですので、それだけで本書の価値は計れると思います。








